豆は、その場で焙煎
店の奥に小さな焙煎機を1台。週に2回、3kgずつ。お持ち帰り用の豆も、焙煎から3日以内のものをお渡しします。
都会のオフィスを離れて、北八ヶ岳の麓へ。
標高1,200mのスタンドが生まれるまでの、店主の記録。
20代を都内のIT企業で過ごしました。会議とSlackと、夜の繁華街。仕事は嫌いではなかったけれど、毎朝コンビニのコーヒーを片手に駅へ歩く生活が、いつのまにか自分の輪郭をぼやかしていました。
休日に通っていたのが、神保町の自家焙煎店。週末だけ、その店でカウンターに立たせてもらううちに、コーヒーを淹れるあいだの「沈黙」のほうに惹かれていきました。
退職して、蓼科に小さな小屋を借りたのが2020年の春。雪が解け、白樺林に苔が戻ってくる頃。
翌年の夏、ここに「もりのき」を建てました。
店主 / 木下 蒼
六本木の外資系IT企業に入社。週末は神保町の自家焙煎店に通いつめる日々。
焙煎店の店主に頼み込み、土日だけカウンターへ。最初の1年は皿洗いだけ。2年目から豆の選別、3年目で焙煎を任される。
春に都内を引き払い、北八ヶ岳の麓に移住。古い別荘を借りて、改装計画と焙煎機の選定。
蓼科林道沿いに、青い屋根の小屋を1棟。9月開業。最初の冬は1日2〜3人のお客様しか来なかった。
冬季の暖房を薪ストーブに切り替え、通年営業の体制に。冬の客足が3倍に。
焼き菓子の妻のラインナップが加わり、家族二人で営業。森の音と、薪のにおいと、淹れるコーヒー。これからも変えないつもりです。
店の奥に小さな焙煎機を1台。週に2回、3kgずつ。お持ち帰り用の豆も、焙煎から3日以内のものをお渡しします。
BGMはほぼ流しません。鳥の声、薪のはぜる音、お客様の話し声。森のスタンドである理由を、いちばん大事にしています。
パン・牛乳・ハーブ・蜂蜜は、八ヶ岳〜諏訪のあいだから。お会計のあいだ、それぞれの作り手の話を少しだけ。